どうして?

こんにちは、

お酒と言えば専ら日本酒の山本です。

 

実は私、中高とばっちばちのバスケ部員でした。

高校はまあまあ強くて、私たちの代はベスト32くらい。先輩はベスト16ってな感じでした。

 

つい先日ですが、全く母校でもなんでもない高校にお邪魔して、女子バスケ部の試合の相手をさせていただく機会がありました。

 

実に7年ぶりくらいのガチバスケ。

1日練習の午前の部から混ざらせてもらってたのですが、昼食行く寸前ぐらいで両足を攣りました。

なんとか耐えたな…(え

 

 練習の中で、顧問の先生が

「どうやってもなかなか強くならない」

と、おっしゃっていました。

 

「強くならない」というのは、

いくつか理由があると思います。

はじめに挙げられるのは、

【部員がバスケの才能を持ってない】

まずこれです。

 才能のある無しは、絶対に関わってきます。でも、バスケの才能がない選手っていうのは、私としてはほぼいないと思っています。

 

では次。

【そもそも部員にやる気がない】

これはけっこうありがちだと思います。

思春期の中高生は、他に目が向きがちなところもあるので、「バスケ一筋!」という子はなかなかいません。

でもその中でも、好きだから頑張れるという子はけっこう頑張ってくれたりするわけで、これも絶対の理由とは言えないと思います。

 

では他には?

【指導者が適材適所を見抜けていない】

これはとてもよくあります。

実はバスケって、めちゃくちゃチームスポーツに見えるけど、わりかし分業制です。

大きく2つに分けることができまして、コート上に存在する役割が、マネジメントとプレイヤーとなります。

マネジメントに値するのは大抵がPG(ポイントガード)と呼ばれる、ゲーム作りの人ですね。スラムダンクでいうと、りょーちんです。

あと、そのほかのポジションの方々はプレイヤーに振り分けることもできますが、バスケの試合の最中というのは、だれもがマネジメントにもプレイヤーにもなる可能性もあります。

攻防が入れ替わるその都度その都度で、役割が生まれるという不思議なスポーツなんです。

 

その役割の中で、ポジションがあるわけですが、ざっくり残りのポジションをいうと、F(フォワード)とC(センター)です。スラムダンクでは、PF(パワーフォワード)として花道がプレイしていましたが、あれはほぼCです。

大抵1番大きい人がCのゴール下ポジション、中くらいの人がFの斜め45度ポジションにいます。

【身長】という身体的能力で分けると、そうなっちゃいます。

 

ここからが問題で、ポジションを身長で振り分けてしまうと、不具合が起きる可能性があります。

それが、部員の個々の性格や性質を考慮した上での適材適所ができていないことによる、攻撃力の低下です。

マネジメントが得意な子もいれば、そうでない子もいます。

なので、身長が低いからといって安易にPGに置くと、ゲームが破綻したりします。こわい。

 

実はこの不具合、男子にはあんまり起こらなくて、女子にはよく起こります。

 

男子は中高の間に身体能力が大幅に発達し、不具合を補うことができてしまいます。逆に言えば性質と身体能力を掛け合わせたポジションに置ければ、最高のチームになっていくことと思います。

 

女子はというと、小学生の間に身体能力が発達する時期があり、中高の間では大幅な成長は見られません。現状の身体能力で手一杯ということです。

なので、性質からのポジショニングが重要になってきます。

悪いことばかりのようですが、女子はこの時期にメンタルの成長が見られます。性質からのポジショニングと、その上でのメンタルトレーニング、チームとしての前向きな意識づけをし続けることで、士気も上がり、攻撃力につながるという不思議な現象を見ることもできます。

 

と、ここまでだらだら書いてしまいましたが、そんな理由もあります。

 

あと、他に。

【部員が今やっていることの意味を理解できていない】

これ、1番多いと思います。

 

バスケの練習は、数学でいう公式を、大量に与えられているようなものです。

それを部員たちは試合で応用します。

今の局面はこの公式だ!と反射レベルで使えるように繰り返し繰り返し反復するのが、日々の練習です。

 

その日々の練習の中で、どういう意味かよくわからない動きというのは、本当によくあります。笑

 

まずウォームアップで言えば、フットワーク練習での動き。意味がわからずやってると、本当に意味がない動きです。ただのカニさん歩きです。

力を入れなければいけない側の足はどちらか、何を意識しての動きか、何を見て動かなければならないか、これらを教えないとフットワーク練習は、ただただ疲れるだけの動きになってしまうのです。

 

どの練習も、何を意識してやるか、どういう意図でやっているかをわかっていないと、ゲームで応用することはほぼ不可能であるといっても過言ではありません。

 

これを意識すれば変わる!!なんていう劇的なことは言えないのですが、1つ、もしお悩みの指導者様がいらっしゃったら、参考になれば幸いです。

 

指導する上で【どうして?】をお忘れなきよう、どうぞ頭の片隅にでもいいので置いてみてください。

 

全然関係ないけど、鴨川の鴨の写真とともに、さよなら〜。

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山本