文章を書くのが苦手というあなたへ
どうも。
日本酒は甘口派の山本です。
「文章を読むのも書くのも苦手」なんてことよく聞きます。
ちなみにですが、私は文章を書くのも読むのも、得意かどうかは微妙です。
ただ単に、めっちゃ好き。
だからこんなとこでも書き連ねてるんだろうけど。
でも、1つ言うなら私は、小学生の頃なんかは文章を書くのがあまり得意ではなくて、読書感想文やら作文やらの宿題が出たときは本当に読んで字のごとく、頭を抱えていました。
思いついたことをとりあえず書き連ねると、脈絡がない、起承転結も見当たらない長文が出来上がってしまうわけで、優等生を極めようとしていた私は、そんなものには納得がいかず、どうすりゃいいんだとよく考えていました。
小学生の頃は、それを避けるために絵日記をチョイスし、読書感想文ではなく、読書感想画を描いていました。
絵だったら、自分の考えたことを伝えたいように表現できたなんていう、割とアーティスティックなことを言いますが、本当にそうでした。
私たち「いぬ」トリオの1人のすえってやつは、絵でなんでも伝えられる(と私は思ってます)すごいやつです。
すえまではいかないけど、言葉が不得意な分、絵で何かを伝えようとしていた節がありました。
でも、何かを伝えたい気持ちは幼い時から結構強くて、本好きな母の影響もあり「言葉」というものは好きでした。
そんな私が少し変わったのは、小学校4年生のとき。
担任の先生は、私のことを嫌っていたようでしたが、まあ私はあんまり気にしてませんでした。(余談)
その担任の先生は、毎日終わりの会である1枚の紙を配るんです。
その名も「3行日記」
たった3行の小さい紙に今日の出来事を書き、感想を書き、提出をするというものでした。
厄介なのは、これを提出しないと帰れないこと。なにも思いつかない日はなかなかに苦行でした。笑
だけど、この「3行日記」との出会いが私にとっては転機でした。
3行日記には、ただ出来事を書くだけじゃなく、それに対してどう思ったかを絶対書かなくちゃいけないというルールがありました。
でもそれ以外にルールはなくて、それさえ守ればOKでした。
最初は絞り出して、「いいこと書かないかん〜」とか思って頑張ってたんですが、それがいいかと言えば全然そうじゃなかったんですよね。
担任の先生は私のことを嫌ってましたが、私が書いた文章に罪はなかったのでしょう。私がふと思った日常への感想を取り上げて、学級新聞を書いてくれたことがありました。そのことが嬉しくて、ずっと覚えています。
夏休みが明けてのプール授業がとても寒かったもので、夏は暑くてちょうどよかったのに、もう秋だなあと思いました。みたいなことを書いたんですね。
先生の感想は、身近なものから季節を感じれたのはよかったですね。と。
学級新聞には、毎日2人ほど3行日記が取り上げられるのですが、まずそこに選ばれたことが光栄でした。
そして、先生の感想を見て、先生は私の文章をきちんと理解してくれていると感じました。
その出来事があってから、私は3行日記を書くのがとても楽しくなりました。
そのうち3行じゃ物足りなくなって、時折、3行日記の紙を3枚ほどホチキス留めで提出したこともありました。
1行半で出来事・残りの1行半で感想と書いていたのが、1枚半で出来事・残りの1枚半で感想というように、少しずつ文章が長くかけるようになりました。
担任の先生も、私のことは嫌いだったのでしょうが、私の文章は好いてくれていたみたいで、快くたくさんの紙をくれました。
ここまで来るのに半年以上ですが、この間に私は自分の文章が好きになっていきました。
この3行日記の習慣は私の中でずっと続いていて、今も日記を書いています。
今となってはB5ノート1ページにびっしり書くようになりました。自分でもちょっとこわい。笑
さて、文章を書くのが苦手なあなたへ、なんて言いましたが、文章を書くことに近道はないと思います。
でも、言葉を好きになって欲しいから、やってみてほしいことがあります。
それが、3行日記。ちなみに2行でも構いません。今日はなにがあって、それに対してどう思ったかの感想を書くだけ。
「今日は、洗濯物干したら、柔軟剤のいい匂いがした。」
これで十分なんです。
これを毎日やってみてほしい。
きっともっと長い文章を書いてみたくなる日が来るから。
ではでは。山本でした。
夏っぽい足元でおわかれ。
もう秋だなあ〜。